シルクを未来につなげる 洗濯機で洗える技術

TAMAMONO店主の加藤でございます。

今回発売させていただきました新商品について、

大変ありがたいお声をいただくと同時に、

あと一歩二歩、工夫を重ねていきたいという目標も頂いております。

<つけなければならないマスク ではなく つけていたいマスク>

に。

特に冬の時期等はこのコロナ禍でなくとも、マスクを付けるデメリットはあまりないかと思います。

(口呼吸ではなく鼻呼吸、マスクの下もにっこり笑顔!そういったあたりはぜひ気にしていただけたらと思いますが。)

末永くお役に立てるよう精進したいと思います。

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さて、今回新たに洗濯機で洗える技術を追加し、商品をアップデートさせていただきました。

 

「シルクが洗濯機で洗えるのはなぜ?」ということについて解説していきたいと思います。

前提として

シルクは水と摩擦に弱く、洗濯に向かない素材です。

通常は洗濯につれ、縮み、固くなり最後は敗れるという運命をたどります。

しかし新しいTAMAMONOシルクマスクは

手洗いOK どころか 洗濯機までOK!

長い間柔らかな風合いを保ちます。

洗えるシルクを謳う製品でも、糸や生地自体にシリコンなどのコーティングを施し、製品を洗濯から守ることはできても、シルクの良さを肌に受け取ることは難しくなります。

 

当店の採用する100%シルクのまま洗濯機で洗えるSHIDORI®技術は、コーティングに頼らず、シルクのタンパク質の性質に着目し、8年もの歳月をかけてパートナー企業様が開発されたもの。

古くは京都御所のなかにあり、お役人として皇族みなさまのお衣装束をお仕立てされていた匠一族をルーツに持たれ、500年の長きに渡りシルクだけを専門に加工されていいます。

 

 2016年、この技術を赤ちゃんの肌着に使用させていただくパートナシップを組ませていただき、当店のシルクベビー商品がスタートしました。

今回はマスク旧商品のさまざまな課題をこのシルクを用いることで、より使いやすく現代生活にフィットした製品として更新することが実現できました。

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「絹だから仕方がない

では現代生活で忘れ去られてしまう。

使いやすい絹になるように技術を追い求めたい。」

社長様のお言葉ですが、

日本のシルク生産量は最盛期の1%以下。

着物などでの需要が減り、養蚕農家も減り、糸の加工技術、絹糸を生地に仕立てる技術を知る方々の高齢化、工場の閉鎖、機械を手放すことにより生産自体が難しくなってしまいました。

当店も、コストや品質のバランスを考えると現状まだまだ糸自体は輸入に頼らざるを得ません。

でもせめて糸の加工から以降は日本の技術で。

シルク自体、その加工技術を残していくためにも、マスクという日用品で身近に感じていただき、日々の暮らしの中の選択肢に加えていただけるように。

もちろん、日頃から販売させていただいておりますご出産お祝い品とともに、シルクの心地よさでお子様の肌を守り、シルクの良さを感じていただく方を増やすことで、

シルクや日本でシルクを加工する技術を未来につないでいくことに微力なりとも尽力したいと思っております。

マスクという小さなお商品ですが、シルクの未来を夢を乗せて、日々の生活がより快適で豊かになるお手伝いができるように心をこめてお届けして参りたいと思います。

お役に立てましたら幸いです。

 

TAMAMONO

店主